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引き違い戸、引き戸用交換錠 |
純和風住宅を中心に採用される事が多い引き違いや引き込み形式の玄関扉用の交換部品です。大手メーカーからはカタログ記載の標準製品も各種出ていますが、そのほとんどはアルミサッシメーカーがドアの種類ごとに別製で作ったオリジナルデザインのもので、扉の製造中止とともに廃番となり、古いものだとまったく同じものとの交換は不可能に近くなっています。
また、特に引き違い戸の場合は開き扉と違い、シリンダーだけの交換でピッキング耐久性能を上げるといったことはほとんどできないという特性があります。 |
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引き違い戸・召し合わせ錠 |
引き違い戸とは、建具が2枚重なって設置されているもので、玄関引き戸の大多数を占めます。
扉の重なり部分につく「召し合わせ錠」は、シリンダーだけの交換でピッキング耐久性能を上げることはほとんどできません。交換の場合は、錠をまるごと全部交換するしかありません。
サッシメーカーの近年の製品には、サブ的に戸の先端にも「戸先鎌錠」が付いていることがほとんどですが、そちらについては、穴を開け直さない限りは、シリンダー交換、錠交換ともほぼ不可能です。 |
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引き込み、片引き、引き分け戸・戸先鎌錠 |
建具が1枚か、建具同士が重ならない扉。錠は建具の先端につけることが多く、そのかんぬきが「鎌型」をしていることからこの名前があります。
メーカーカタログ掲載商品を使用した場合はシリンダーのみの交換ができることもありますが、マイナーメーカーのもの多くは高品位の交換用シリンダーは、ほとんど用意されていません。 |
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引き戸の防犯性の問題と対策 |
引き戸(引き違い戸)玄関扉の弱点はいくつかあります。
1. ガラスが多用されているので、割られて錠(サムターン、スライドレバー)を不正操作される(いわゆるサムターン回し)
2. 引き違いの場合、ドア同士の緊結が甘く、隙間からサムターン回しを行いやすい
3. 扉の厚みが薄く、それにともないキーが短いため、比較的ピッキングに対する耐力が低くなる
4. 開き戸よりも戸枠との固定が甘く、強引な力でレールから脱落させられる
といったところが多いようです。
1、2についてはスライドレバー操作に対して、つまむ、押さえるなどの行為を加えなければ動作しないものや、サムターンが着脱式になったもの、室内側からもキーで施錠できる「両面シリンダータイプ」などがあります。1については、ガラスに防犯フイルムを貼るという手もあるでしょう。
3については、ディンプルキーなどのピッキングが多少なりとも難易なものがありますから、そちらの錠と交換するのが最適でしょう。
4についてはレール溝の加工が必要ですので、簡単とはいえません。
全般的には、開き戸と同様、補助錠を増設することも有効です。召し合わせ部や戸先に設置できるものがいくつかありますが、工事を伴うため、施工をどうするかが問題となります。建具同士、もしくは建具と枠の緊結強度が上がるため、4についての耐久性も上がります。 |
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引き違い戸錠(召し合せ錠)交換の注意点 [ 購入事前確認事項 ] |
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1. 錠を取り外し、穴の寸法を測ります。各錠の設置可能穴サイズと確認し、適合する錠を選択してください。
まれに、前後の扉で穴の大きさが異なる場合がありますが、その場合は両方で確認ください。
多少のサイズ違いならば、アルミなら金属加工用のヤスリ、木ならノミ、彫刻刀、カッターナイフなどでもすり合わせすることが可能です。 |
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2. 引き戸(特に普段動かすほうの扉)は建て付けが狂いやすいものです。普段から錠の動が悪い、扉の開閉が重くコツが必要、扉同士の水平高さが違うといった場合は、まず建て付け調整を行う必要があります。
アルミの場合は戸先の穴からプラスドライバーを差し込んで、戸車の高さを調整することができます。これで不具合が解消することがほとんどです。
調整で直らない場合や、調整機能がない木扉の場合は、戸車の交換が必要なことがあります。(ご相談承ります) |
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3. 錠の設置に際して、扉と扉の間の寸法「C」を測ります。
ここが開きすぎていると、うまく錠がかかりません。狭すぎると、錠がこすれて、上手く開閉できません。
各錠に同梱されている取扱説明書をもとに、ここの隙間を調整する取り付けを行ってください。(調整用ライナーは付属しています) |
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