株式会社松本建築金物店
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美和ロック商品 U9シリンダー

美和ロックの現行標準シリンダー。安価ではありますが、性能表示上は最上級の性能を有します。
最大の弱点は、合鍵がどこでも安価に製作できることでしょうか。

MIWA U9シリンダー<ロータリーシリンダー>

MIWA LA(DA) MIWA LD(BH) MIWA PMK MIWA HPD MIWA RA
MIWA LSP(LE) MIWA TE・LE MIWA MM MIWA LZ1 MIWA LZ2
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普及品でありながら、ここまでの性能を実現した「横向きのかぎ」

美和ロック U9シリンダー(ロータリーシリンダー)

U9は、後にピッキング被害の代名詞となる「ディスクシリンダー」の後継機種として開発されたものです。発売自体はすでに10数年さかのぼるのですが、ここ数年の防犯性能を求める市場の声に押されるかたちで、00年より美和ロック社の標準シリンダーに昇格しました。ピッキング渦の初期に「縦穴(ディスクシリンダー)から横穴に替えましょう」という同社のキャンペーンで横穴と称されたシリンダーこそ、このU9なのです。
安価だったディスクシリンダーよりは若干値上がりしましたが、それでもピッキング対応シリンダーとしては最低価格帯を堅持しています。また、その価格の割には耐ピッキング、耐かぎ穴壊しとも、「10分以上」という最上の防犯性能表示を示すという、たいへんお得なシリンダーなのです。


バンピングに対応した「ロータリーディスクタンブラー」


安価の秘密は、ほとんどの他の防犯シリンダーで採用されている「ピンタンブラー」ではなく、「ロータリーディスクタンブラー」と「サイドバー」という機構を採用したことです。 この方式だと、部品の生産が比較的安価に済み、コストを総じて下げることができます。
サイドバーが入ることで、合鍵作成には精度を必要とするようになります。どこでも作れると言いながら、あまり下手な店で作ると、開かないこともままあります。この傾向は、特にURで顕著です。


この「ロータリーディスク」機構の特色のひとつには、近年話題になる開錠技法「バンピング」では開けることができないことがあげられます。他のディンプルキーと異なり、絶対にできないと断言できる数少ない機種のひとつです。

バンピングに対応した『ロータリーディスクタンブラー』
平成15年法律 第65号
第7条 指定建物錠の防犯性能表示

耐ピッキング性能

10分以上

耐かぎ穴壊し性能

5分未満

標準の付属キー本数

3本

マスターキー等装置が付いても安心
通常のシリンダーは、マスターキー、逆マスターキー(マンションオートロック)、コンストラクションキー(マンション、戸建での工事用キー)などの装置が付帯した場合、ピッキング耐久性が落ちることが知られています。U9についても基本的にはそうなのですが、それでも法定表示で10分以上の評価が得られており、安心して使用ができます。


ほぼすべての美和ロック製品に対応可能
美和ロックが過去10年以内にカタログに記載し生産した製品のほとんどが、何らかの形でこのシリンダーと交換が可能です。


合鍵は気軽に製作できます
U9、URはあくまで普及品ですから、従来のかぎと同じく、どこの合鍵コーナーでも、ほぼ問題なく、しかも安価にコピーができます。多数の合鍵を配布しなければならない場合などには便利な半面、ユーザーに無断でコピーされる可能性も高く、そういったセキュリティを重視されるむきには、物足りない製品ともいえます。


※ U9の一部機種には、「鍵穴壊し性能10分以上」のCP対応シリンダー「U9/G3」もございます。こちらをご要望の方は、別途ご相談ください。価格や対応の有無をお知らせいたします。


■ ご注意ください!
U9の合鍵は気軽に作れる半面、従来よりは精密な作りのため、作り損じることも少なくありません。そういったかぎでは、総じて「かぎの抜き差しがきつい」「キーの回転時に、引っ掛かる」ということが感じられます。こういったキーを問題視せず使用を続けますと、シリンダー内部を破損してしまい、正規のかぎで開かなくなってしまうことがあります。この現象は、不特定多数が操作する共用部キースイッチで特によく見られます。本来は、メーカーの正規キー以外の使用は、お薦めできないのです。


U9は、過去に特定の犯罪手口のターゲットになったことがあり、何度か強化マイナーチェンがを行われています。もっとも大きなものは、2000年に行われたもので、それ以前の製品と区別するためにキーヘッドの形状を変更しています。

U9は、過去に特定の犯罪手口のターゲットになったことがあり、何度か強化マイナーチェンがを行われました

2000年式以降は、外観的には口金の口径が変更されていますので、区別ができます。その後にLAなど一部型式については、破壊強度をアップさせ「01」という刻印を入れています。
改良型以降はとりあえず安心できる商品ですが、旧型についてはドライバー状の専用工具によりかぎ穴を破壊開錠される恐れがあり、早急に交換する必要があると言えるでしょう。


URについても、U9と同様の理由で、数度にわたるマイナーチェンジが行われています。U9と同じくキーヘッド形状が変更されるとともに、キーウエイ(かぎ穴形状)も変更されています。
旧URは、ドライバー状の工具によりかぎ穴を特に簡易に破壊開錠される恐れがあり、早急に交換する必要があると言えるでしょう。

URについても、U9と同様の理由で、数度にわたるマイナーチェンジが行われています。