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MIWA LE/TE 戸建て住宅向け(型式) |
LE-** (**は数字、以下同)、TE-**、PE-**、GAA*、GAS* などのフロント表記だけでは対応製品を特定することはできません。以下の要領をご確認のうえ、対応製品をご選定ください。
LE** (**は数字、以下同)、TE**、PE**、GAA*、GAS*という語句を含む刻印がある錠は、美和ロック社からトステム(旧トーヨーサッシ)、YKKap、不二サッシ、三協アルミ、新日軽、積水ハウスなどの主要なアルミサッシメーカー向けにOEM(レディメイド)として供給されていたものです。MIWAロック社の製品カタログにも掲載されておらず、交換部品などで不明瞭な部分が多い種類です。交換自体は他形式の錠よりもかえって簡易なので、製品の確定さえしっかり行えば、怖いものではありません。以下、このタイプを交換するための基本的事項をまとめます。
これらタイプではおおまかに2種のシリンダーが存在します。マウント形状は同一ですが、リングカラーがあるもの(ここでは「TE-22」と呼称すが、SWLSP渡渉されることも多い)と、ないもの(同、「TE-0<ゼロ>)、製品によってはLIXとも呼ぶ)があり、それをフロンの刻印のみで判別することはできません。つまり、錠、ハンドルの形状やデザイン、サイズが、発売元のサッシメーカー、そのドアのシリーズ種、または同じ名称のドアでも生産年代などによっても多種多様で、錠ケースが同一であっても、装着可能シリンダーまで一緒かどうかは特定できないのです。
そのようなわけで、これら刻印の錠については、いったん錠をばらし、シリンダーを取り出していただき、その形状を直接見比べ確認するのが、もっとも手っ取り早いということになります。 |
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■ LE・TEタイプの基本的な見分け方 |
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インセットタイプ
シリンダーが台座、長座、飾り座などの中にはめ込まれているタイプ。 この場合、TE-0タイプのシリンダーが設置されていることがほとんどです。 |
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セパレートタイプ
シリンダーが正面から見て正円形で、ハンドル等と独立して設置されているタイプ。 この場合、LSPタイプのシリンダーが設置されていることがほとんどです。 |
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■ LE、TEのおもなハンドル形式・フロント表記と対応シリンダー |
基本的には、LE、TEなどの「E」はOEMであることを意味すると考えてよいでしょう。同じように、「L」はレバーハンドル錠、「T」はチューブラ本締り錠、「P」はプッシュグリップハンドル錠、「GA」はガードアーム兼用錠を意味するようです。一部をのぞき、これら同一マウントのシリンダーは「〜E」というグループと考えてよいでしょう。「Q」で始まる表記は、比較的近年のサッシになります。「QDC-344」のようなアルファベット3桁+数字3桁のものは、ほぼ現行のドア部品になるようです。 |
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空締付本締箱錠 |
レバーハンドル |
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レバーハンドルタイプの錠は、長座、飾り座の有無に係らず、以下のフロント刻印のケースが設置されていることが多いようです。
LE-01、LE-02、LE-08、LE-11、LE-12、LE-14、LE-16、LE-17、LESP、LE01LV、PA-01※
※印についてはLAシリンダーのリングカラーなしタイプが設置されていることがあります。数字表記は上記以外の場合もあります。 |
プッシュプル (台座一体タイプ) |
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プッシュプル(プッシュグリップ)タイプの錠で、長座インセットの場合は、以下のフロント刻印のケースが設置されていることが多いようです。シリンダーは概ね「TE-0」タイプとなります。
PE-01、PE-02、PESP、PA-01※、QDC-17、QDC-18
数字表記は上記以外の場合もあります。 |
装飾サムラッチ |
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装飾錠(サムラッチ錠)の場合で、以下のフロント刻印のケースが設置されている場合は、TE-0いずれかのシリンダーが設置されることが多いようです。
LE-02、ME-01、HBZSP※
数字表記は上記以外の場合もあります。
上記以外の装飾錠はこちらです >> |
本締り錠 |
プッシュプル (セパレートタイプ) |
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プッシュプル(プッシュグリップ)タイプの錠でも、プッシュグリップの空錠(フロント刻印LY、LYSP)と本締り錠が別々になり、錠ケースが3個ついているような場合は、以下のフロント刻印のケースが設置されていることが多いようです。この中には、通常の本締り錠と、ガードアーム兼用錠が含まれます。 近年は、樹脂製の大きなカバーのシリンダーが付いていることも少なくありません。
TE-01、TE-02、TE-08、TE-14、TE-18、TE-22、TE-24、TE-26、TESP、FE、GAS、GAS2、GAS3、GAE、GAE2、GAE3、GAES、GAA、GAA2、QDC-17、QDC-18、QDA-345※、QDA-343※、QDC-101※、QDD-835※、QDB-850※
※印については、以下のサッシメーカー純正シリンダーも対応します。トステム/三協 数字表記は上記以外の場合もあります。 |
TE-0 タイプ |
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本締り錠では、長座、飾り座の有無に係らず、以下のフロント刻印のケースが設置されていることが多いようです。 また、本締り錠でも、長座、飾り座がついている場合も、フロント刻印に係らず、TE-0タイプのシリンダーが設置されていることが多いようです。
TE-01、TE-02、TE-08、TE-14、TE-18、TE-22、TE-24、TE-26、TESP、FE
数字表記は上記以外の場合もあります。 |
ガードアーム兼用錠 |
ドアガードアーム兼用錠のうち、以下の刻印の錠がついている場合は、LSP、TE-0いずれかのシリンダーが設置されています。
GAS、GAS2、GAS3、GAE、GAE2、GAE3、GAES、GAA、GAA2、QDC-101※、QDD-835※、QDB-850※
※ 印については、以下のサッシメーカー純正シリンダーも対応します。トステム/三協
数字表記は上記以外の場合もあります。 |
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LE,TE対応シリンダー |
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LE,TE対応電子ロック錠 |
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LE,TE対応防犯サムターン |
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LE,TE対応カム送り対策/補修・修理用部品 |
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リングカラーなしタイプ(TE-0)・シリンダー、サムターンの交換方法 |
このタイプは、サムターンとシリンダーをビスで呼び込んだ(つないだ)だけの簡単な構造ですので、交換も容易です。ただし、そのビスの設置位置が、錠のデザインによって実に多種多様です。その代表的な探り方をお知らせします。
※ TE、LEタイプは、他の錠のようにフロントプレートを取り外す必要はありません。はずすとケースも同時に外れるため、むやみにフロントははずさないでください。
※ ハンドルをすべて撤去する場合は、ドアが閉まってしまうと開けられなくなることがあります。必ずドアを開けたままで作業するよう、気をつけてください。 |
(1) まず、ビスを露出させるために、場合によってはハンドルを取り外す |
呼び込みビスをはずせば、シリンダーも簡単に外れます。しかし、そのビスが外から見えない場合が多いので、それで断念される方も多いようです。みなさん迷われ、LAやLDと同様にフロントプレートをはずし、さらに混迷してしまうことがあるようです。 まず、そのビスを出現させる方法を確認しましょう。以下のように、おおまかに下のような6つのパターンが確認されています。 |
サムターンがハンドルとセパレート型の場合 |
室内側から見て、サムターンがハンドルと独立して設置されているタイプです。おおむね、サムターン側に見えるビスで、直接シリンダーを連結しています。 |
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カバー付きタイプ
サムターン本体でビスが隠蔽されているタイプ |
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呼びビス露出タイプ
外観的にビスが露出しているタイプ |
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ねじ込み型 |
ワンタッチ型 |
ビス露出型 |
サムターン台座を逆時計回りに回すと外れる。
シリンダーと繋がっているのは左右のビスで、上下のビスはサムターンをドアに固定するものだから、シリンダー交換時にははずす必要はない。 |
カバーを強く押し込んだだけのもの。ねじ込み式同様にはずそうとしても空転するだけなので、問い合わせが多い。
サムターン台座の根元に勘合用のくぼみがあるので、細いマイナスドライバーをあて、こじてはずす。 |
露出しているビスを、単純に回すだけ。 |
採用が多い型式:LSP |
採用が多い型式:LESP |
採用が多い型式:LE・TE |
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サムターンが台座と一体型の場合 |
ハンドルが付帯した台座プレートとサムターンが一体になったものや、それにデザインをあわせた台座付の本締り錠(TE)の場合です。基本的にハンドルを内外とも取り外さなければシリンダー交換できません。ともかく基本は、室内側ハンドルの外観に付いているすべてのビスを取り外すことです。 ※ 画像は装飾系サムラッチ型ですが、レバーやプッシュプルタイプでも同様のおさまりがされていることがあります。 |
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呼びねじ横並列型 |
呼びねじ縦直列型 |
レバーハンドル型 |
サムターンの真横に露出したビスで、直接シリンダーを連結したもの。リングカラー付(LSPタイプ)の場合は、基本的には上記Aと同じようにビスを緩めるだけで外れるますが、カラーなし(TE-0)の場合は、表座も撤去しないとはずせません。 基本的には、室内側のハンドルと台座のすべてのビスを撤去し、それらをはずすことになります。 |
室内外のハンドル台座を連結しているビスと、シリンダーとケースを連結しているビスが別になっているもの。まず室内側のハンドルと台座のすべてのビスを撤去し、内外両方のハンドルをはずします。その後、シリンダーとケースを連結したビスをはずすと、シリンダーが外れます。 |
レバーハンドルタイプで、なおかつ呼びねじ横並列型、呼びねじ縦直列型のタイプの場合、まずレバーをはずさなければ台座は外れません。レバーの室内側にあるビスを緩めハンドルを引っ張ると外れます。 |
採用が多い型式:LE |
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(2) ビスを緩める |
サムターンを呼び込んでいるビスを緩めると、シリンダーが外れます。シリンダーを押さえて作業しないと、落ちて傷がつくことがありますので気をつけてください。 なお、この時点では、既存シリンダーについているリングは動かさないほうがいいでしょう。なぜなら、その高さの位置を後に確認することがあるからです。 |
(3) シリンダーのカムの方向を確認する |
当サイトで販売する交換用シリンダー(U9、UR、JN以外)は、ケースの状況によって裏の「カム」の方向性を変更しなければなりません。取替えは細め(1番)のドライバーがあれば可能です。取替え方法は各商品の取扱説明書でご確認ください。また、交換の概念はこちらでご確認ください。 |
(4) シリンダーをはめる |
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シリンダーについているリングの高さを、リングを回転させて調整します。既存のシリンダーでの高さをおおむね把握しておき、それとあわせるとよいでしょう。
次に、シリンダーの台座にある4本の爪とセンターのカムを正しくはめます。
その後、サムターン側の呼びビスを締め込み、シリンダーを固定します。この際、あまりビスを強く締めすぎると、シリンダーの動きが悪くなることがありますのでこころもち強い程度でやめます。左右の締め込み量のバランスに気をつけ、同じぐらいの強さであることを確認します。 |
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このリングは何の役目をするの?
このリングをアジャストさせることで、シリンダーとドアや台座との位置関係をおおむね決め、そのがたつきを少なくするためのものです。 既存シリンダーでは(1)のようにドア表面に突き当てる場合と、(2)のように台座の底に当てる場合があります。また、なかにはまったくリングを使用しない(付属していない)場合もあります。
実際のところ、絶対に使用しないと問題があるということも少なく、ケースとの固定がしっかりできれば、あまり重要視する必要もないようです。不要な場合は、シリンダーの裏の座板をはずせば(ない場合はそのままねじ回して)、リングを撤去することができます。 |
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(5) ハンドルを設置する |
最初にハンドルをはずしている場合は、そちらも設置して完了です。 |
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TE、LEタイプ・交換トラブルシューティング! |
シリンダーが固くて回りにくい |
シリンダーの爪やカムが、うまくケースの穴にはまっていないことが考えられます。また、下のように、ビスを強く締めすぎたり、サムターンのカムバーの位置が正しくセンターに来ていない場合などにも、そのような状態になることがあります。いったん緩めて、確かめてみましょう。 |
呼びビスは、あまり強く締めない |
あまりビスを強く締めすぎると、扉の表面がたわんだみ、見た目がおかしくなったり、シリンダーの動きが悪くなることがあります。このシリンダーの最も重要な部分になりますので、くれぐれも気をつけてください。 |
カム送り対策について |
LSP、LEは「カム送り開錠」は当初から対策済み、と言うか、不可能な機種です。あらためて対策を施す必要はありません。また、リングは設置後も回せば動きますので、どうしても気になるようなら接着剤などを併用するぐらいしか方法はないでしょう。ただし、リングが動くからといって、防犯性能にはさほど変動はありません。 |
施錠状態でキーが抜けない・サムターン回らない カム方向について |
施錠はするが、その状態ではキーが抜けず、キーを抜こうと戻すとデッドボルトも引っ込んでしまう、もしくは、シリンダーを設置するとサムターンが回らなくなってしまったといクレームが、よく寄せられます。なぜそのような状態になるかと言うと、シリンダーとケースの相性の問題です。シリンダーの裏にある「カム」と呼ばれる部品を、90度回転させ、縦方向にすること(最初から縦向きの場合は、横向きに)で解消できます。(LSP刻印のケースロックではおおむね問題ありませんが、LE、TEの一部で確認されています。)
現在発売されている交換用シリンダーのほとんどが「横カム」呼ばれるものですが、従来の「ディスクシリンダー」が設置された錠ケースの一部には、カムの方向が「縦向き」でなければ、施錠操作が出来ないものがあるのです。上記シリンダーリストで黄色の枠で囲まれた製品については「横向き」で固定されているため、そのようなケースでは使用することができません。(別売りの追加部品をお買い求めいただくか、ロックケースを横カム用に交換する必要があり)それ以外のシリンダーについては、どちらでも使用できるように、方向交換用のカムが付属していますので、それを取り替える(細めのプラスドライバーが必要)ことで、どちらでも使用できるようになります。まずは、欲しいシリンダーに適合するケースかどうかを確認しましょう。方向性の確認に不安がある方は、後者のシリンダーからご選択いただくほうが無難です。
以下、そのなぞを解くための、横向きカムでのカムの動作の概要です。 |
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1. キーを抜き差しできる位置 シリンダーカム(緑色の横棒)は横を向いています。 |
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2. キーを回している状態 シリンダーカムに押されて、ケースカム(赤色の円形)が回転します。 |
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3. キーを回し終わり、かんぬきが完全に出た状態 シリンダーカムは45度移動しましたですが、この状態ではキーは抜けません。 |
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4. キーを抜ける位置に戻す 現在の交換用シリンダーのほとんどは、3から1の位置(キーを挿した位置)まで戻さなければ、キーは抜けません。 |
「施錠状態でキーが抜けないケース」とは、シリンダーカム(図では緑色のバー)を3から4の位置に戻そうとした時に、遊びがないため、ケースのカム(同、赤い丸い部分)も一緒に戻ってしまうものを言います。そのケースは、キーを最初に挿す状態で、すでにケースカムが4の状態になっているのです。その状態で、2と同様の方向に回るものであれば、回転はできてデッドボルトは出せるがその状態ではキーが抜けず、キーを抜こうと戻すと、デッドボルトも引っ込んでしまうというわけです。
「サムターンが回らないケース」というのも、施錠するたの回転方向がそもそも逆であるため動かないか、1の状態で左回りに動かしたいのに、シリンダーカムが回転を邪魔をしてしまい動かないことに由来します。ディスクシリンダーの場合は、「縦向きカム」であり、かつ、4の作業が必要なかった(3の状態でそのまま抜ける)ため、問題のケースでも操作が可能だったわけです。 |
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リングカラー付タイプ(LSP)シリンダー、サムターンの交換方法 |
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リングカラー付については、アパート用SWLSPと同じ手順です。上記リングカラーなしの装着方法をご確認のうえ、LSPのページをご参照ください。 |
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