株式会社松本建築金物店
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コピーキーの見分け方

もう一本鍵が欲しいな…そんなとき、多くの人がキーコーナーや鍵屋さんで「コピー」を作るようです。では、そのキーコピーを掘り下げてみましょう。

1.コピーキー、とは?

ブランクキー(コピーキー)

街のキーコーナーや鍵屋さんで即日作ってもらえる合鍵。これらは、お客様が持ち込んだキーを元に、ブランクキー(生鍵)と呼ばれる素材を削って作った、コピーキーです。
メーカーが錠の出荷時に付属させたもの(純正キー)とは、刻印名が異なっています。お手持ちの場合は、確認してみてください。

おもな、ブランクキーメーカー

刻 印

FUKI

G.SS

CLOVER

CLOVER

MISTERMINIT

MISTERMINIT

TLH

JCK

J&C

TOKAI

SILCA

SILCA

 
これらの刻印があるキーは、すべてコピーキーです。

コピ−キーの見分け方

また、ブランクキーには、仕分けのための通し番号が刻印されています。「H345」「A51」などのアルファベット1もしくは2文字+数字(1〜3桁)のものは、コピーキーです。アルファベットは、H=Home(住宅)、M=Moto(自動車等モーターマシーン)、F=Flat(フラットキー=ディンプル用)などといった意味があります。また、「JH740」などのJ=Japanで、海外生産された日本製錠用のキーと言う意味になります。純正コカギにもアルファベットと数字を混在させた「キーNo.」刻印はありますが、住宅用の場合、最低でも6桁以上になっています。ブランクのそれより、明らかに桁が多いのです。


最も簡単な判別方法は、キーの刻印メーカー名と、ロック本体(もしくはシリンダー)の刻印名が異なる場合は、コピーキーを疑ったほうがよいでしょう。


もうひとつ、オリジナルとは異なる装飾やキャラクターが描かれたキーヘッドのもの、カラフルな模様がのものも、「ファッションキー」と呼ばれるブランクキーの一種です。

2.なぜ、コピーが必要か

現実問題として、キーコピーは日常的に行われています。一番多いのは、家族構成などから追加キーが必要となるケースでしょう。なかには、オリジナルを磨耗させないように、通常使用するキーをすべてコピーにするケースもあります。特に賃貸で、オリジナルキーを傷めず、また紛失させず返却するために、コピーを使用する方もいらしゃいます。




現実問題として、キーコピーは日常的に行われています。一番多いのは、家族構成などから追加キーが必要となるケースでしょう。なかには、オリジナルを磨耗させないように、通常使用するキーをすべてコピーにするケースもあります。特に賃貸で、オリジナルキーを傷めず、また紛失させず返却するために、コピーを使用する方もいらしゃいます。

3.コピーキーでおこりうる、問題点

一般の方は、キーは開けられればいい、程度にしか認識されていないと思います。メーカーで作らせようが、キーコーナーで作ろうが、同じようなものだと。しかし、多くの錠には、「弊社純正以外のキーを使用しないでください」「それを使用した場合の破損は、保証対象外とします」という意の注意書きがあるのをご存知でしょうか。コピーキーで、果たしてそんなことがおきうるのでしょうか。

コピーキーの精度

コピーキーは、持ち込まれた元鍵をなぞって作成した、言わばアナログコピーの製品です。元とまったく同じというわけにはいきません。普通に開け閉めできるとしても、実は微妙に合っていないことも少なくありません。昔からあるのこぎりタイプのキーなどは、その辺がルーズであるため、よほどヘタクソな切り方をしない限りは開かないことはあありませんが、MIWA U9では開かないことが多いのは、その辺がシビアなためです。
そういった精度が微妙に悪いキーを使い続けることで、シリンダー内部を削ってしまい、寿命を早めることがあります。

製作者の腕前

よほど最新のキーマシーンで無い限り、腕のよしあしで精度が変わります。経験が浅いアルバイト店員などが製作すると、上記のような鍵が出来上がることが多いものです。
たとえ、きれいに削れたとしても、バリが出たままだったりすると、それがヤスリのように作用し、シリンダー内部を決定的に傷つけることがありますし、それ以前に、バリや削り残しなどのため差し込んだが最後、抜けなくなるような事例も少なからず存在します。

コピーのコピー

アナログコピーである以上、世代を重ねるごとに精度が劣化していきます。ダビングを重ねたビデオの画像が乱れるのと同じことです。コピーキーについても、さらにそのコピーを作ってしまうと、元鍵とはかなりずれたものになってしまうでしょう。場合によっては、回らない鍵になってしまう可能性もいっそう高まります。当社であれば、コピーキーは一見しただけで判別できるので、「オリジナルを持ち込んでいただかなければ、合わないかもしれませんよ」とご説明しますが、アルバイトなどだとその見分けも出来ないでしょう。

4.純正キーの注文方法

精度が高いキーを手に入れようとすれば、錠メーカーに発注することになります。

コピー制限がないキー

一般のキーや、ディンプルキーであっても特段の制限がないものであれば、キーに刻印された「キーNo.」を添えて窓口となる業者に発注することで、純正コカギを手に入れることが出来ます。ディンプルキーなどは、へたなキーコーナーでコピーするより安価にすむことも珍しくありません。ただし、納期はおおむね1〜3週間必要です。
なお、当店ではキーNoのみでのご注文は、身分証明などの提示がない場合は、お受けすることは出来ません。

コピー制限があるキー

近年のハイセキュリティーシリンダーのキーは、なんらかのキーオーダー制限を設けていることが珍しくありません。


IDカード添付
付属のIDカードを提示しなければ、オーダーが出来ない。カードを紛失すると、追加は出来なくなる。


オーナー登録制度がある
登録されたオーナーの認証がなければオーダーが出来ない。


これらは、メーカーが指定した方法でオーダーすることとなります。これは、不細工なコピーキーによるシリンダー破損を防ぐと共に、オーナーに無断でキーを増やせないようにする配慮です。不正に開けにくいシリンダーのキーが、いくらでも不正に複製できるということであれば、本末転倒ですから。
しかし、そのなかでも不正なコピーが出来るものと出来ないものがあることは、あまり知られていません。キーコピーをするには、元鍵と同じ形状のブランクキーと、それを削るためのマシーンが必要です。実際に、制限があるとされているものでも、上記のブランクメーカーからそれが発売されているものがあります。また、多くのディンプルキーは、作成するマシーンは同一のものでOKです。

5.マスターキーのコピー

本来、マスターキーのコピーはご法度です。


マスターキーは、唯一、物件オーナーだけが持つべきもので、それ以外の者が所有していては困るものです。ですから、それが際限なく増殖するようでは、本来の意味がなくなってしまいます。
我々はやはり、一見しただけでマスターキーかどうかの判別がつきます。しかし、多くのキーコーナーではそれが出来ないようです。本来の管理者が管理上必要でコピーする必要があるのであれば問題ないのですが、たとえば管理者に無断で、場合によっては悪用のためにコピーを望むケースもありえます。そういったこともありえる「不適格者による市中のコピー」は、本来十分な注意を払って行うべきものなのです。