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ロートアイアン |
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火造り鍛造風金物のすすめ |
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鉄という素材は、はるか3000年前のヒッタイトから歴史が始まったといわれる歴史があるものです。特にヨーロッパでは、ロートアイアンと呼ばれる鉄の鍛造素材を使った建造物用のパーツが、扉やグリル等として古くから用いられています。
日本でも、その洗練されたデザインへ憧れるか方は多かったのですが、それを製作できる鍛冶屋の絶対数や、一品ものという性質から来る価格面の問題などで、代用品として「アルミ鋳造品」が主に使用されてきました。大量生産が可能なこの方法ですと、価格的に安価なる一方、形状は模倣できても、質感や高級感は演出することができませんでした。
さらに、昨今の住宅設備の防犯性能に対して、スチール無垢材が持つ堅牢性こそが求められているように感じます。
私どもは、主に海外で生産されたスチールの型材を用い、従来の課題であった価格をできるだけ抑え、なおかつ、本来飾り格子が持つ質感や重厚感、高級感、さらには外部と遮断するための堅牢性と、それにより圧迫感を覚えないデザイン性を最大限に発揮できる商品を、本物志向のユーザーの皆様にお届けしております。 |
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鍛造風金物の特徴 |
デザイン性が豊か |
既製品ではないので、お好きなイメージを造ることができます。シンプルにもゴージャスにも、和風にも洋風にも、表現は自由です。 |
堅牢である |
切断や人為的な破壊に強いので、特に防犯用途としても最適です。アルミ材などでは、シンプルなものは弱いのが当然でしたが、それよりスマートなものも実現できます。 アルミ代用品はビスで接合するしかありませんでしたが、溶接可能なアイアンですと、はるかに強度が上がります。 |
質感が良い |
鉄の無垢材の持つ質感、重量感は、他の代用品では実現できません。素材の歴史の重みさえ感じることでしょう。 |
高級感がある |
あくまで、ヨーロッパなどで使用されている「本物」の材料ですから、代用品では得られない高級感がにじみ出ます。 |
自由な設計 |
基本的には溶接による型材の組み合わせですから、設置場所にジャストフィットする大きさを実現できます。特に、決まった開口寸法内におさめる場合などには、溶接できないアルミ代用品ですと、まずサイズで悩まなければいけないのですが、そういった余計な心配がありません。 |
自由な色選択 |
推奨色は全つや消しの黒ですが、ご希望によりいろいろな色を選択可能です。 |
耐久性について |
アイアン製品というと、錆びの心配をされる方が多いかと思います。鉄にとって日本の気候風土は、確かに本場のイタリアやスペインよりも厳しいと言わざるをえません。ですから、当社の製品については、十分な防錆下地処理を施しております。 また、重要な支持柱などについては、必ず無垢材を使用しますので、従来多かった鉄パイプの商品のように、数年で柱が腐って使用不能になるようなことはございません。 ただし、表面に傷などがつきますと、そこから錆が発生することがございますので、定期的に表面チェックや補修は必要となります。 また、塗装についても、本国でも定期的に塗り替えることが必要とされています。色がくすんだり、はがれてきた場合は、DIYとして塗装されることもいいでしょう。 |
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面格子 |
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防犯用途として既築物件に導入を検討していただきました。 ジャロジー式の窓が多く配置されており、格子を設置する以外に有効な手段がなかったのですが、ご主人は「牢屋のようになるので、格子は嫌だ!」とおっしゃっておられました。しかし、このデザインプロットでならばということで、GOサインが出たものです。 和洋折衷の木造住宅だったのですが、違和感なく収めることができました。これも、本物の質感や存在感があればこそだと思います。
ジャロジーはすべて外開き羽根になっていますが、軌跡も考慮されていますので、当然、全開が可能です。
「牢屋っぽくないもの」という意向を実現した、おしゃれなシルエットは、室内から見たときに、特に実感できるものです。 窓越しに草花の緑が見えるように、自然に目に飛び込むやわらかい形状は、心の安らぎさえ実感できるでしょう。
材料自体が堅牢で、切断やもぎ取りに強いので、このような人が通れない程度の隙間さえ押さえておけば、大胆に空間を取ることができ、防犯用途としては特に最適なものとなります。
左のような、入り隅で狭い、難しい場所にも、まったく違和感なく、きれいな収まり寸法が実現できます。 飾り格子として考えた場合、従来のアルミ鋳物代用品のような寸法的な制約もなく、まさに、既存住宅向けとして機能するものです。
(参考撮影:福岡 M邸) |
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和テイスト『アイアン・グリル』 |
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アイアンの格子といえば、洋風住宅にしか使えないとお考えの方も多いでしょうが、デザインや使うパーツによっては和風住宅、ネオジャパニスクテイストの空間にも映えます。
このグリルは、和室の明り取り窓に設置したものです。 極力装飾を排し、荒く叩いただけの角鋼を組み合わせることによって、繊細なすがたでありながら、頑丈な格子を実現しました。 障子のシルエットとも見事にマッチした、和のテイストにあふれた仕上がりです。
左写真のこの建物は木造注文住宅ですが、フロント部に関しては洋風の材料を取り入れた、折衷型の建物です。 上のグリルのすぐ前が玄関アプローチになっており、その関係で門扉もグリルと同じ姿にデザインしました。 ほとんど同じ材料を使っているにもかかわらず、ここでは洋風な趣が出ているのは、材料自体が無用な自己主張をしないものだったからでしょう。 錠は当社がお勧めしている、堀商店製のフェロネリシリーズのレバーハンドルです。アイアンの門扉にもっともマッチングするデザインです。アルミ製の既製品に付属しているような錠とは、まったく剛性が違います。 下のパネルは、ペットのわんちゃんが逃げないための措置です。
(参考撮影:福岡 W様邸) |
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バルコニー手摺 |
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輸入住宅の正面中央にある、半円型持ち出しの2階バルコニーのアクセント兼、手摺としてデザインされたものです。
開口などの大きさがすべて決定した後から導入が検討されたのですが、限定された開口部いっぱいにデザイン配置できる特性を生かし、あたかも当初から予定されていたかのような、違和感のない収まりになっています。 このように、全体デザインを決定した後でも、問題なく導入できることも、アイアンの魅力のひとつです。
溶接接合のため、余分なビス等が露出しません。
(参考撮影:佐賀県 Y邸) |
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玄関アプローチの門扉 |
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細い繊細なシルエットを演出できるのも、スチールの魅力のひとつです。幅16mm、厚み6mmのフラットバーと型材で表現されています。
白壁の洋風(2 x 4)住宅の玄関までの短いアプローチに設置されています。すぐ後ろに建物の壁が来る配置のため、豪華なデザインだとかえって邪魔くさくなるのではと考え、あまり自己主張しない、さりげないデザインを心がけました。
親子開き(左右とも扉になっている)のため、普段は左側の子扉は固定されています。
今回特に考えられた別注の錠です。
つまみを横スライドさせるようになっており、閉めて手を離すと、自重でホールドします。 せっかくの細身のデザインに、既存の錠やハンドルでは、それだけが浮き上がってしまうので、ハンドルも独自に設計したものです。 施錠はできませんが、今回は配置的に問題なしと判断しました。
(参考撮影:福岡市 I邸) |
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