株式会社松本建築金物店
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建物外構の防犯

近年、いろいろな機能つきのインターフォンが市場に登場してきました。その中から、防犯的に優れたものをご紹介します。
そして、防犯対策の最上級のアイテムとも称される防犯カメラ。近年、あらゆる公共スペースなどで設置されています。この防犯力は、はたしていかがなものなのでしょうか。

1.カメラ付は防犯の基本!?

一時は高級機種であった「カメラ付インターフォン」ですが、近年はそれも当り前の機能になった感があります。出始めは、白黒画面で、解像度が悪いため画像がはっきりしない、逆光や入射光に弱い、また夜間や曇天では何が写っているかわからないようなものもすくなくありませんでした。カラーカメラタイプになっても、やはり夜間には白黒タイプ以上に弱かったのは事実です。
しかし、近年はカラーが主流になり、その画質もまったく実用に足るものになってきました。逆光は自動補正し、夜間であっても多少の明かりがあれば、十分に被写体が確認できるようになっています。

2.カメラが付いていることによる防犯力

カメラが付いていることで、実際にはどのような効果があるのかご存知でしょうか。

目視効果

来訪者がどんな人物なのかが一目瞭然となります。知人なのかそうでないのか、怪しそうなのかどうかにより、場合によっては応対せずに無視することも可能です。

監視効果

通話しなくとも画像だけ確認することができます。監視したい場合のみ、子機のモニターボタンを押すだけで、画像を見ることができますから、玄関先で物音がする場合など、扉に近づいたり開けたりしなくとも、確認ができます。

威嚇効果

カメラで姿を写されることがわかっているので、犯罪者が近接を嫌う可能性があります。場合によっては、ピンポンダッシュなどのいたづらも防止できるでしょう。

百聞は一見にしかずといいますが、実際の画像を見ることができる安心感と言うのは、他の何にも替えがたいものがあるでしょう。

3.カメラ付きインターフォンの価格差

一口にカメラ付インターフォンと言っても、現在ではかなりの商品価格差があるようです。ひと昔前はカメラがモノクロかカラーかで大きな価格差がありましたが、近年はカラーが主流となり、モノクロは市場から淘汰されつつあります。そういった市場占有率の増加に従い、カラー式の価格は近年目を見張って下がっています。たとえば、「1:1」と呼ばれるタイプの場合、1セットで3万円以内で売られている機種もあります。
「1:1」とは、親機(室内の受話器)1台+子機1台のセットになった商品で、小規模な住宅での既存のカメラなしタイプなどとの交換にもうってつけです。ただし、機器の拡張性(増設)はできません。
一方、複数の親機もしくは子機を接続できる「増設可能タイプ」は、1:1の状態で設置すると2倍以上の価格となることもあり、不経済です。もちろん、複数の入り口や部屋がある一戸建て住宅などは、受話器1台では利便性が悪いので、そういった基本セットと増設機器を購入しなければなりません。

4.「付加機能があるカメラ付インターフォン

現在は、インターフォンにも各種のオプション機能を搭載したもの、または増設可能なものが多くあります。

ハンズフリー

受話器を持たずに通話が可能なタイプ。両手が塞がっている時でも、通話ボタンを押すだけで通話ができます。

携帯子機タイプ

無線式の子機が付いたのタイプ。子機をどこでも持ち運べるので、家事の合間でも通話が可能です。最新の機器では、モニター付き子機で画像(静止画)の確認も可能です。なお、カメラ機能がないものであれば、親機−子機の無線通信ができるものもあり、配線が困難な場合などに重宝します。

録画機能タイプ

来客があるたびに、その画像を記録する装置が付いたもの。来客の確認ができ、帰宅時に連絡を取りやすくなります。また、空き巣の下見などで複数回不審者が来訪することがあり、そういった異常を事前に察することや、ピンポンダッシュのようないたづらも記録できます。

携帯電話転送タイプ

来客時に、通信が携帯電話に転送されるもの。留守中でも在宅を装える面白いものでしたが、技術的な問題などがあり、生産していた大手メーカーはこのタイプから撤退しています。性能向上したものが再度市場に出ることを期待したいですね。

インターフォンは、テレビやパソコン、洗濯機などと同じ「家電」のカテゴリーの商品です。この類の商品は、商品の代謝が激しく、同様の商品がマイナーチェンジされ、毎年のように型番が変わることも珍しくありません。今後もどのような機能の商品が現れるか、常に監視する必要があるといえます。

5.警備保障と自主警備の違い

ここで言う「個別契約警備」とは、SECOMやALSOKといった、あらかじめ設置した各種センサーが異常感知した場合に警備員が駆けつけてくれるサービスのことで、「自主機械警備」とは、センサーで感知はするが、その案内は設置者個人にしか通知できないというシステムです。これらはどのような違いがあるのでしょうか。


※ センサー関連重要用語
発報:異常感知による指令の発信
真報:間違いでない発報
誤報:センサーのエラーや取り扱い不備による間違った発報

警備保障と自主警備の代表的なながれ

警備保障
 
自主警備
(1)
異常感知
(2)
警備会社に発信
 
登録先に自動発信
 
(3)
警備員への急行指令
 
 
(4)
真報かどうかの電話確認
 
 
(5)
現地確認現地確認
 
(6)
異常があれば警察等に通知

警備保障と自主警備の代表的なながれ

警備保障と自主警備のもっとも大きな違いは、(2)の異報が誰に通知されるかということです。警備会社の場合は(6)までのすべてのながれを加入者に代わって代行してくれますが、自主警備はあくまで契約者個人かその家族、親戚、知り合いなどが現地確認、警察への通報を行う必要があります。(3)、(4)がないためにタイムロスが少ないという意見もありますが、逆に言うと、確認者が遠隔地にいた場合にはまったく機能しなくなる可能性もあるわけで、そこを一定のサービスとして他人に任せるかどうかという違いが大きいと考えられます。


一方、それぞれで設置されるセンサーなどの機器は、どちらもほぼ同様の精度のものになり、大きな差はありません。ただし、カメラの併用、シャッターなどの特殊センサーについては、会社やシステムごとに設置の可否などの特色が出ることがあります。

コストの違い

ユーザーがいちばん気になるのはコスト面でしょう。
よく「月いくら」という表現がありますが、これ以外に初期費用がかかります。これは機器の設置代金と契約金で、価格は物件の規模やセンサーの数によって大きく変動します。


低額を謳った商品は、センサーの数が少ないと考えてよいでしょう。たとえば、すべての開口部(窓、ドア)に、開けられたら感知するセンサーを設置するより、室内に1箇所だけ赤外線センサーを設置するほうが、初期費用も工事費も安価ですみますが、ワンルームなどの狭い部屋であれば、それでも十分に効果があることがあります。
また、自主警備であればランニングコストはほぼ電気代のみしかかりませんし、簡易なものであれば設置もDIYで可能です。

6.防犯カメラとは?

一般人が「防犯対策」と言われて思いつくものとして常にトップを争うもののひとつが「防犯カメラ(監視カメラ)」でしょう。これは、設置にお金がかかることもあり、それに乗じ効果もあると思われがちです。しかし、当然ながら、防犯カメラが役立つ場面と、役に立たない場面が存在します。

防犯カメラのメリット

そもそも、カメラがあることの本来のメリット、効果とは、何なのでしょうか。


1. 無人監視
防犯カメラ(監視カメラ)の最大の特徴は、人が居ない場所や時間帯の監視をすることです。たとえば、実際の警備員が立ち会って24時間監視することは、人件費の面でも大変なものですが、カメラは初期投資だけでそれを実行することが出来ます。


2. 証拠保持
また、その監視した画面を、記録することが出来ます。事件後に証拠として使用することも可能で、実際に、それによって犯人逮捕に至った事件も少なくありません。

【疑問】 カメラの威嚇効果

防犯カメラは威嚇効果が期待できるという方がいます。たとえば、ダミーのカメラを設置しても、犯人は本物と混同するため、犯罪発生を抑止できるだろうとする考えです。
しかし、それは本来のカメラの意義や効果から逸脱したものです。確かに、カメラがあることで驚き、犯罪を思いとどまるケースはあると思います。万引き防止対策用のものは、おおむねその効果を追求したものと言えます。しかし、侵入盗などにおいては、その死角を突いた案件もいくらもあり、果たして威嚇効果だけで十分かといえば、それはないと思われます。

7.本来カメラが向く物件

上記のようなことをふまえ、本来カメラが役に立つのは、公共的なスペースであると考えられます。


1. 不特定多数の人が出入りする場所
何かしらの事件、事故、騒動などが起きた場合に、係りや警備員が早急に駆けつける必要がある場合。特に事故などは、その発生原因を特定するためにも有用です。


2. 半公共スペース
マンションなど、住人以外の人の通行がほとんどない場所でありながら、それ以外の人物の通行、侵入が容易である場合、不審者の有無などを確認できます。先般の高層マンションからの住人投げ落とし事件などでも、その効果を発揮し、事件の早期解決に役立ちました。
必須条件としては、基本的に録画を行っていなければ、効果が半減以下になるということです。

カメラ設置の留意点

せっかくのカメラも、基本を逸脱した設置法では、役に立たないことがあります。


■ 死角を作らない
■ 撮りたいものがはっきり映るようにする(画角、照度など)
■ 録画されたものの保存期間を確認する
(ハードディスクなどの上書きできるもの、テープを入れ替える必要があるものなどは特に)
■ 画質が十分かどうか(特に、暗がりや夜間、逆光など)

録画機器について

以前の録画機といえばビデオテープレコーダーでしたが、これはテープの入れ替えが必要、確認時の頭出しがたいへん、画質が悪いなど、使い勝手がいいものではありませんでした。特に、テープ消費量をうかすため、動画でなく間欠静止画(タイムラプス)によるパラパラ漫画のように記録することがほとんどでした。
現在ではハードディスクやメモリーなどによる録画が主流になってきています。これらは、(容量やレートにもよりますが)VTRの弱点をすべて克服したものですが、価格はVTRの3倍以上します。

8.一般住宅でのカメラ

逆に、一般住宅にカメラが設置されていても、十分な効果が発揮できない場合があります。


【理由】
■ 監視されていても、犯行(ピッキングなどの侵入行動)自体は制限されない。留守であれば、たとえ映されていたにしろ、犯行時間は稼げます。
■ 顔を隠すなど、犯人特定を回避する方法がとれる。公共スペースで覆面をかぶっていれば目立ってしまうが、空き巣は単独行動なので。エレベーター内にカメラを設置したが、犯人がすべて後ろ向きにしか映っておらず、確認ができなかった事例もあります。
■ たとえ犯人が確認できたとしても、現代の検挙率の問題から、必ず逮捕、被害の回復ができるとは限らない。


つまり、最大の効果である犯人確認が回避できる可能性があり、それ自体に物理的抑止効果がないことが、一般家庭の空き巣対策としては無力である可能性が高いということです。

一般家庭でカメラが活躍する場面

空き巣対策には効果が低いと思われるカメラですが、一方、カメラの効果が発揮できる犯罪もあります。


1. のぞき・盗撮
浴室の窓など、特定の部位だけを監視するのには効果があります。これは、そこに立ち入ること自体を制限できればいいことと、犯人自体が出来心など重大な決意を持っていないために、抑制心さえ喚起できれば効果が見込めるからです。


2. 屋外の盗難
草花や屋外の設置物、洗濯物などの盗難は、近隣住人の仕業も多く、画像が残ることで犯人確保ができる可能性が高まります。


3. ガレージでの車上荒らし
若者の思いつきの犯行の場合も多く、そのような犯人には威嚇効果であっても効果があることがある。

侵入対策向けのカメラ

一般の住宅で使い勝手がいいカメラとして、外出先でリアルタイムで監視が出来るものがあります。今何が起きているかが目視確認できることで、安心感が生まれます。たとえ何かおきているにしろ、まったく何がおきているかわからない不安よりは数倍ましですし、落ち着いて対処ができるというものです。
パナソニックのネットワークカメラ、その兄弟機種であるNTTドコモのネビカは、インターネット回線を利用した遠隔監視システム用のカメラです。世界中、どこからでもインターネットを介して監視することが出来ますし、その画像を携帯電話の画面でも見ることが出来る優れたものです。(ネットワークカメラは全メーカー対応の静止画、ネビカはFOMAのみ対応の動画)また、PC上では録画もできます。
これらは、実際の状況を任意で見れるばかりか、別途センサーと組み合わせれば、異常感知時に自動的に知らせてもこれます。警備会社に任せずに自分で守るということであれば、外出先どこでも目視で確認できるこういったカメラは、まさに最上級のものといえます。


ネットワークカメラ、ネビカの販売、施工、システム構築のご相談承ります。詳しくは当社まで。

9.一般住宅でのカメラ

安価な方法として「ダミーカメラ」を設置する場合があります。ただ、多くの方が「防犯カメラは最高の防犯対策だから、ダミーでも威嚇効果が高いに違いない。」と勘違いしているふしがあります。

本来のダミーカメラ

本来、ダミーカメラは、本物のカメラを設置したスペースに混在させ設置するものです。本物をある程度配置したのち、重要でないが死角である部位に設置し、十分なカバーがされたように錯覚させるもので、おおむねコスト面の配慮から設置されます。その場合、本物のカメラと全く同じ外観のものを設置します。

ダミーカメラの重要事項

一方、ホームセンターなどで安価に売られているものは、プロの泥棒から見れば、一目で偽物と見破られる程度のものが多く存在しています。リアリティを出すため、電池でLEDが点滅するようになったものもありますが、それ以前にカメラのメーカー名や、外観の材質などで、わかってるものが見ればすぐに見破れるものもありますので、あまりお勧めはしません。もし、どうしても設置するのであれば、LEDの有無などより、本物のカメラの内蔵を取り去ったもので、なるべく有名メーカーのものにすることが肝心です。また、屋外用でないものを屋外に設置することも見破られる原因になりますので、その場合は屋外用のハウジングカバーもいっしょに設置しましょう。
あくまで、撮られている、記録されていると、犯人に思わせることが重要なのです。