窓ガラスを割る手口 |
破壊と言っても、その大半は「ガラスの一部を小さく割る」ものです。大きく割るよりも破壊音が伴いにくいことと、短時間で済むこと、使用する用具が小さくて済むことがおもな理由です。
クレセントは、ドライバーなどの細い棒で押すだけで開きます。ガラス片で怪我をする心配もありません。
クレセントさえ開放できれば、あとは窓を開放することなど容易です。つまり、リスクが少なく、非常に簡易であるわけです。
※ CP対応手口の標記のものについては、発生頻度が高く、「防犯性の高い建物部品(CP)の認定」でも耐久性を検証されています。
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こじ破り(三角割り) CP対応手口 |
最も頻発する手口です。クレセントなどの窓錠の周辺部だけを割り、生じた穴から工具や手を差し入れ、錠を開放することで窓を開放、侵入します。
ガラスを破る方法はいくつかありますが、割りたい部分の周囲にガムテープを貼り付けて軽く殴打したり、ガラスとサッシの隙間溝にドライバー等を差し込んでこじることが多いようです。
所要時間はわずか十数秒。いずれも割れ口が三角形になることが多いので、三角割りとも称されます。
この手口が好まれる最大の理由は、使用する工具が小さく携帯に便利であることと、破壊音が小さいために周囲に知られるリスクが少ないと言う事のようです。
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打ち破り CP対応手口 |
単純に、ガラスを殴りつける手口。生じた穴から錠を開放することが多いのですが、ガラス全体を割り落とし人体を通過させようとする者もいます。大きな破壊音が伴うため頻発すると言う事はありませんが、確実におきている手口です。おもに、バールやハンマーといった大道具が使用されます。
人体通過まで懸念する場合、いくら丈夫な補助錠の類を設置していたとしても、まったく効果はありません。これに対抗するためには「合わせガラス」や「セキュリティフイルム」を導入するしかありません。
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焼き破り (焼き切り) CP対応手口 |
近年TV等で騒がれ、大幅に被害件数が増えている手口。バーナーなどの火器でガラスを熱し、水をかけるなど急速冷却することによって、自然割れを誘うのです。狙う部位はこじ破りと同様にクレセント周囲で、実際は昔からある手口のひとつにしか過ぎません。
この手口は、犯行所要時間においては、他の殴打系の手口よりははるかに時間を要する(2分程度)のですが、破壊に伴う音が極端に小さいという事、また殴打するよりもモーションが少ない分、罪悪感が薄くてすむために流行ったと言われています。に時間がかかるのです。
■防犯ガラスも突破する最悪手口!?■
焼き破りは最新手口で恐ろしいという報道が多いようです。特に「合わせガラス」や「セキュリティフイルム」は、加熱されると燃えるものがあるため、それらでの対策が無力化するという報道が多いようです。しかし、相当の時間を費やさなければ人体が通るほどの大穴を開ける事は困難ですし、小さな開口であれば補助錠で防ぐことが可能です。とりあえずの対策は、従来のこじ破りと同じ程度でもかまわないわけで、取り立てて恐ろしいものではないのです。
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突き破り |
鋭利な棒などで、クレセントなどの施錠装置をガラスごと壊す手口。簡易施錠機能付きのクレセントなどで、剛性が弱いものは突破される可能性がある。
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投石 |
現場でひろった石などで割る手口。オーソドックスで、素人が何の準備もせずに可能なので、比較的多く見られる手口です。
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その他のガラス破りの手口! |
特攻(?) ショーウインドウなどに車で突入する手口で、貴金属店などのウインドーショップで行われることがあります。周囲に人がいても、あっけにとられているあいだに攻撃し、短時間で盗み出すことも。
銃撃・爆破 国内では、まずおきない手口。侵入防止と言うより、室内の人命保護の役割が強いと思われます。アメリカ同時多発テロなどの対策で、実際にこういった対策が行われたようです。
飛来物、体当たり 侵入手口と言うより、自然災害や事故での話です。台風や竜巻での飛来物、ボール等がガラスに衝突することを想定しています。小中学校では、生徒ががオーバーランしてぶつかることも考慮されています。どちらにしても、破片で怪我をしたり、留守中に穴が開きっぱなしになるのを防ぐ事は必要でしょう。
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