錠とセキュリティの素朴な疑問--松本建築金物店(マツケン)





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	カギの交換って、プロに任せたほうがいいってほんと？
	たしかに、そう言う鍵屋さんは多いです。不手際な人が間違った組立てをしたりすることにより、重大な欠陥がおきることがあるというのが、その理由です。メジャーな機種のシリンダーの交換は非常に簡単なもので、直接瑕疵につながることは少ないのですが、そのへんに不安がある方は信頼できるプロに任せるのも方策だと思います。
	絶対開かないカギってあります？
	ありません。不正開錠、破壊に対しおそろしく時間がかかるものはありますが、しょせん人間が作った機械ですから、壊してでも開けることは不可能ではありません。しかし、一部のいいかげんな業者が、高価なものを売らんがために「このカギは絶対に開きません！」などと言うこともあるようですので、お気をつけください。
	縦穴のカギより横穴のカギのほうが安心って、ほんとですか？
	一時期、そういった話が公に語られていましたが、それはおおむね勘違いです。この話が指すのは美和ロック社についてだけで、自社製品の「73ディスクシリンダー（縦穴、従来品）」より「U9シリンダー（横穴）」がピッキングに強いですよという話が一人歩きしたものです。なんせ、世の中の「ディンプル」といわれる鍵穴は、ほとんどの場合「縦」ですから。
	リモコンや暗証番号、カードで開けるロックのほうが、ピッキングが不可能で安心と聞きますが、実際はどうなんでしょうか？
	最近は、「セキュリティに気をくばってますよ。」というＰＲもあって、新規物件でもこういった「変わったキー」の物件があるようです。確かに、鍵穴が無い錠前であれば、鍵穴をいじるピッキング行為は不可能です。しかし、それらのなかには、ピッキング以外の手口で簡単に壊せるような、ヤワなものも含まれます。ピッキングというのは、不正に開けるための一手段であって、それ以外の考えうる軽微な手口に弱いのであれば本末転倒と言わざるを得ません。困ったことに、新規参入メーカーの商品の中には、そういった不利な検証をせず、販売しているものも少なくありません。残念ながら、信頼できる業者に希望の商品の評判を確かめる等、勉強するしかありません。

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